親や周りの大人の役割の重要性
親の先入観や誤解をとる
何よりも大切なことは子どもと接する私たち大人がどんな役割を果たすべきなのかを理解することでしょう。 この部分に誤解や先入観がある限り、モンテッソーリ教育は継続されては行くけれども更なる普及はなかなか望めません。 モンテッソーリ教育の考える大人の役割は、「子どもを正しく理解」し、「適切な環境を用意」し、「子どもと環境を結びつけるように援助する」ことです。
子どもを正しく理解する
「子どもを正しく理解」するとは、子どもに内在する自分自身の力で発達を遂げようとする「自己教育力」を知ることです。
この自己教育力が発揮されるべき「適切な環境を用意」することにつながります。
そして、環境を用意するだけでなく、「提示」として「子どもと環境を結びつけるように援助する」というのが大人の役割の内容です。
一般的には、多くの大人が子どもの自己教育力なんて知りません。
生まれて間もない、もしくは数年しか経っていない子どもは何にもできないのが当たり前だと思っています。
何もできないからできる大人が「教えて、できるようにさせる」のが大人の役割だと思い込んでいます。
子どもを管理から主体的に
この誤解や先入観が土台となって、大人が中心となって、 子どもに指図、指示、命令することの多い「子ども管理型」の接し方がまだまだ多いのではないでしょうか。 この大人主導から、子どもが主体となった方向へと向けていって 初めてモンテッソーリ教育が言わんとすることが理解できるようになります。
言語能力の向上
自分のいいたいことを正確に表現することができる。 表現する際の文章の構造が確かである。 そのためか、人前で自信を持って落ち着いて発言できる。 自分の使いたい言葉を探し出し、真似や無駄ごとに走らず、自分自身の考えをまとめることができる。
動作能力の向上
自分の手を思い通りに使うことや、体のコントロールができているので、不器用さがない。 道具の操作や、手先の仕事が巧みで段取りがよい。 素早く動かせる手や足、腰を持っているので、変な転び方や怪我の仕方をすることは稀である。
人格の確立
自分で選び、決めることができる。 責任を持って遂行することができるので、一人でする仕事や役割を任されることが多く取り組んだことに粘りがある。しかも、その課程で困難に遭遇するとき、逃げないで、むしろ歯を食いしばっても乗り越えようとする。自分で計画を立てて計画を実現する順序をわきまえているので一から出発して決して省略しない。